Research

固体高分子形燃料電池のプロジェクト

茨城大学理工学研究科(小泉研究室)は、技術研究組合FC-Cubicからの再委託を受けて、
パルス中性子を利用した燃料電池の電解質材料研究を行っています。


事業名:

「固体高分子形燃料電池利用高度化技術開発事業/普及拡大化基盤技術開発/触媒・電解質・MEA内部現象の高度に連成した解析、セル評価」(平成27年度~平成29年度)


参画研究機関:

技術研究組合FC-Cubic, 学校法人上智学院, 国立大学法人北海道大学, 国立大学法人東京工業大学, 国立大学法人京都大学, 国立大学法人東北大学流体科学研究所, 国立大学法人東京大学, 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国立大学法人電気通信大学, 国立大学法人名古屋大学, 大学共同利用機関法人自然科学研究機構, 株式会社日産アーク, 一般財団法人日本自動車研究所 (再委託)国立大学法人静岡大学 (再委託)国立大学法人茨城大学 (再委託)国立研究開発法人理化学研究所放射光科学総合研究センター (再委託)山梨県


事業目的:

「水素・燃料電池戦略ロードマップ」(平成26年6月、経済産業省)において「2025年頃に、燃料電池自動車(FCV)の車両価格を同車格のハイブリット車同等の価格競争力を有する車両価格を目指す」と設定されている。その実現のため、2025年頃に投入される燃料電池自動車において、発電性能を現行比で10倍程度向上させる技術や触媒の貴金属使用量を1台あたり数g程度まで低減させる技術、商用車への適用拡大、さらには船舶や鉄道を含む輸送分野への展開を見据え、燃料電池スタック耐久性を現行の10倍程度に向上させるための基盤的技術開発が求められている。このような、低コスト化に繋がる燃料電池の性能向上、適用車種を乗用車から商用車等へと拡大しさらに耐久性の向上といった産業界が直面する技術的な課題の解決にむけ、PEFC解析技術開発の最終目標は、セル、MEAの性能を的確に評価する技術開発とその内部構造およびそこでおこる現象の解析技術開発ならびに解析を通じMEAの性能を支配する因子を要素材料の構造形成過程にさかのぼってメカニズムを明らかにするとともに、これらの開発した技術を産業界に展開し、産業界の技術開発に貢献することを目的とする。